こんにちは!Emmyです。
ベースTAB譜を見ながらこんな風に思ったことはないですか?
押さえる場所は分かるけど、音の長さがさっぱり分からない…
☓印やg、h、pなどアルファベットの意味は何だろう?
合ってるはずなのに、ノリが違うような…
音符・休符をこれから覚えたいベース初心者さん向けに、記事にまとめました。
TAB譜には謎がいっぱい!?
謎の線、謎のアルファベット、謎の点…TAB譜には様々な情報が書いてありますが、初心者の方にとっては謎だらけですよね。
覚える優先順位
何を先に覚えて、何を後回しにしたらいいかが分かると、混乱せずに済みますね。
TAB譜のベースラインを読む上で必要な情報を、覚えたい順に並べてみました。
順番としては
【1】音符・休符の形と音の長さを覚えて、次に
【2】音の長さに関係する記号を覚えていきます。
【3】テクニックの記号は、【1】【2】音の長さのルールを覚えた上で、その音をどう表現するかの技術になるので、順番は最後でOKです。
この記事では【1】と【2】について解説していきます。
音符・休符の役割を知っておこう
譜面上でこのように並んでいる音符と休符ですが、
音符=音をどれだけ伸ばすか、
休符=音をどれだけ鳴らさないかが分かるようになっています。
休符なんて鳴ってないんだからテキトーな長さで良いんじゃない?
と思いがちですが、休符も大事なリズムの主役です。
形が違う音符と休符には、それぞれに決められた長さがあり、音符の休符の組み合わせによってリズムができあがります。
先ほどの譜面も、声に出すとシンプルなリズムですが・・・
実は6種類の音符と休符が組み合わさってリズムができています。
音符・休符を覚えることは、安定したリズム・正確なタイミングでの演奏に繋がります。
ベースに興味を持っていただいた方は、きっとリズムが好きな方だと思いますので音符と休符を覚えて、リズミカルなベースプレーヤーを目指していきましょう!
音符と小節・拍子・テンポの関係
音符は、一番長い全音符という音符を基準に、2分割・4分割・8分割・16分割した音符に派生していきます。
では、一番長い全音符はどのくらいの長さかというと、1小節分の長さです。
1小節分の長さは、拍子とテンポによって決まります。
そのため、音符を理解するには小節・拍子・テンポとの関係について知っておきましょう。
「拍子」のルールに沿って、小節に入る音符の数が決まります。
4/4(4分の4拍子)であれば、1小節に「4分音符」という音符が4つ入り、その音符を全部繋げた音の長さが、1小節での最大の長さになります。
最後にテンポです。1分間に刻まれる拍の数がテンポの数なので、例えばテンポ60の場合、時計の秒針と同じ速さになります。
4分の4拍子なら「カチ・カチ・カチ・カチ」という4つ分の音の長さが1小節分の長さです。
この考え方を前提に、音符・休符を覚えていきましょう。
【1】音符・休符の形と音の長さを覚えよう
1小節分の長さの全音符を分割して2分、4分、8分、16分…という法則で音符ができており、休符も同じルールでできています。
更に細かい音符・休符もありますが、一般的なJ-POPでは16分音符/休符まで覚えたら十分です。
まずはこちらの表の10種類を覚えてきましょう。
8分音符と16分音符だけ、TAB譜での表記がなんだか違っていますよね。同じ拍の中で隣同士になると、旗と呼ばれる黒い横線で繋がります。
横線1本で繋がっているのが8分音符、横線2本で繋がっているのが16分音符です。
同じ音符だけでなく、8分音符と16分音符も繋がります。
このように、横線が途中で2本になったり1本になったりします。ルールを覚えるのが難しいですが、少しずつ形に慣れていきましょう。
【2】音の長さに関係する記号を覚えよう
音符・休符の長さが分かったら、次は音の長さに関係する記号を覚えていきます。
ここまで覚えれば、譜面に登場する音の長さの疑問はほぼ解消されますので、あと少しがんばっていきましょう。
付点(ふてん)音符/休符
右側に点がついている「付点(ふてん)音符/休符」と言います。
付点がついた音符は、1.5倍の長さになります。
付点音符はたくさん出てきます。右の付点は1.5倍!と覚えましょう。
タイ
同じ高さの音符と音符をつなぐ弧線のことを「タイ」といいます。
タイで繋いだ音符は、2つの音符を合わせた分の長さで演奏します。
8分音符が連続していますが、4番目と5番目がタイで繋がっているので、
「 タ タ タ タ ー タ タ タ 」と、真ん中の音を繋げて演奏します。
タイは小節をまたぐこともあります。
「タイ」も頻繁に出てきますので、覚えましょう!
そっくりだけど違う、スラーに注意
タイと同じように音符と音符が繋がれていますが、よく見ると左右の数字が違います。こちらは「スラー」という記号です。音の高さ自体が違うので、音の長さも繋がることはありません。
主にテクニック(h.(ハンマリング)p.(プリング)s.(スライド))とセットで書かれています。
スタッカート
音符の真上・もしくは真下に付いた点は「スタッカート」の印です。
「スタッカート」は本来の音符の長さよりも短く演奏することを指しています。
この譜面では1つ目と3つ目に点が付いているので、「タッタータッター」という風に音を短くして演奏します。
スタッカートによって、跳ねたようなリズムになります。スタッカートを行うには、弦の振動を止めるため指先のコントロールが必要です。
始めたばかりで、いきなり譜面にスタッカートがあって困っているときは、スルーして元の音符の長さで演奏してOKです。
余裕ができてきたらチャレンジしてみてくださいね。
3連符(さんれんぷ)
8分音符が3つ繋がった形で、上に3と書かれた音符のことを「3連符」といいます。
3連符は、1拍の音の長さを均等に3つに分けます。
例えば下の図では、2拍目が3連符になっています。
3連符はインパクトのあるリズムで、ベースラインのアクセントとして使用される場合も多く、次に紹介するシャッフルビートの土台にもなっているので今後マスターしたい音符です。
難しくて弾けないときは
始めたばかりの方で、譜面にいきなり3連符があって困っているときは、3連符を4分音符に置き換えて演奏するという裏ワザもあります。
3連符を応用したシャッフルビートの指示に注意
3連符を2:1の長さのリズムで演奏するシャッフルビートというリズムがあります。
曲の一部または全体をずっとこのリズムで演奏するため、初心者の方には難易度の高く選曲の際に注意が必要です。
譜面の表記上、3連符だらけになると見えづらくなってしまうので、シャッフルビートの指示は小節の左上に、このような指示で記載されます。
この指示があるときは、8分音符で書いてあるところをシャッフルビートで演奏します。
シャッフルビートの指示をスルーして、譜面の通りの音符で演奏してしまうと「なんかノリが違う?」と違和感が出てしまうと思います。
そのため、できればシャッフルビートの曲は最初の練習曲からは外して、他の音符をマスターしてからチャレンジすることをオススメします。
でも、すごくかっこいいリズムなのでいつかはマスターしてほしい、
跳ねないリズム「イーブン」
曲中でシャッフルビートの跳ねたリズムから、跳ねないリズムに戻ることがあります。
跳ねるシャッフルビートとは反対に、跳ねないリズムのことをイーブンといいます。
下記の記号は、シャッフルビートからイーブンに戻るときのみ小節の左上に記載されます。指示がある小節から跳ねるのをやめて元の音符の通りに演奏します。
イーブンは元の音符の通りに演奏するので、シャッフルの指示がない楽曲にはイーブンの指示もありません。
ゴーストノート
音符の黒い丸やフレット番号の代わりに、バツ印が書かれていることがあります。
これは、ミュートまたはゴーストノートというマークです。
「ポコポコ」というアタック音や、「ドゥーン↓」と下がる効果音のような音など、はっきりした音程がない音を出すに使われます。
どちらも弦の押さえ方を調整したり、弦を指で滑らせたりと技術が必要です。
難しいときは、☓の直前に音符がない場合は弾かない、☓の直前に音符があればその音と同じ音を弾きましょう。
まとめ
長文になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
音符と休符の長さをマスターすると、ベースを弾くのがもっと楽しくなりますので、大変ですが少しずつ覚えていきましょう♪